プロジェクトX

NHKプロジェクトXで淀工グリーが取り上げられていた。

と言っても、どちらかと言うと指導者の高嶋昌二先生にスポットを当てた作りだったのだが、この番組人気あるんですよね?私は殆どNHK見ないのですが、なんだろうこの中途半端感...

いつみても波瀾万丈」のようなチープ路線なのだが、「笑ってこらえて」や「情熱大陸」のような作りこみ感とは違って、安っぽい印象が残った。この「浅さ」でNHKは大丈夫なんだろうか。



まあ、コンクールで「優勝」など、分かりやすい言い換えに「?」と思う部分はあったが、高嶋先生と淀工グリーの生徒の頑張りには共感できた。春日丘の友情出演には苦笑したが...過去のコンクール映像など貴重な記録ソースを放送したのは良かった。



ところで、違和感の大きな原因は、ゲストトークの大阪ノリがNHKアナからことごとくスカされたことにあったように思う。自虐系の冗談トークを完全無視するスタンスには、画面に向かって思わず「今のは拾ってやれよ!」と言いたくなった。なんだか慇懃無礼というか、「ご苦労されましたね」的な労いもバカにしているように感じられましたね。



本編には関係ないが、『合唱』にたいする世間の認識にも違和感を感じた。

現在の「歌う」ことについての「合唱」というカテゴライズは意味をなさなくなってきていると思うが、番組では旧態依然のままの合唱観があった。近年のアカペラブームなどは純粋な合唱ではなく、特にハモネプ系などはJPOPとして完全に別物とする動きがあるのだが、ではタリススコラーズ、スヴァンホルムシンガーズ、バンキエリシンガーズ、リアルグループ、これらに曲以外の明確な差異があるのだろうか?それに例えばRAG FAIRのファンと淀工グリーのファンは大きな違いはなかったりすのではないか?なんとなくジャンルにより優位性や選民意識を持っているだけのような気がする。これからの「合唱」を考えたらもっとクロスオーバーなものになるんじゃないかな〓?



【追記】

やはり、というか、関係者からの抗議があり、番組HPからは削除、再々放送も未定、と散々な落ちになってしまいましたね。

でも、コンクールにパトカーってあなた、普通考えたらあり得ないでしょ?

だから、ネタを本気にして適当に作っちゃ駄目ですよ、民放じゃないんだから...