阪急百貨店改装中

maru20042005-12-17

今年も残り二週間ちょい、巷では忘年会シーズンですね。
昨晩は取引先の忘年会で、久々に東通り方面に行ったのですが、梅田地区再開発による阪急百貨店の建替えに伴い、グランドビルのあたりはえらいことになってます。吹き抜けが気持ちよかったのに低い天井で圧迫感満点。まあ改装中でも営業を続けないといけないのと、各ターミナル駅への移動用の通路も兼ねているので、「心斎橋そごう」みたいな完全につぶして立て直すってのが無理なんですね。完成は2011年、41階建てのビル?ってことで、すごいことになってます。東京なら普通だけど、梅田は超高層ビルは無かったから何だか違和感。ステンドグラスとシャンデリアの下がる豪華な意匠の空間も建替えに伴って無くなってしまうようです。教会みたいで綺麗だったので勿体ないですが、時代の流れで仕方ないのかもしれないですね。(画像は改修工事前の在りし日の姿)
なお、『旧阪急梅田駅コンコースを残したい・・』というブログサイトが出来ているようです。まあ気持ちは分かるのですが、どうなんでしょうね。もちろん残したいと考える方の気持ちは共感できますし、今からでもアクションを起こすのは良いと思いますが、まず現状のプランはどうなっているのでしょうね?確かに建替えで41階のビルになるのは分かるけど、あの辺りを含めて全体図が見えないですし、常識的に考えて、あの古い建物を残したままで百貨店の営業継続、建替え継続って至難の業だと思います。もちろんハービスENT系の新しい素材で重厚感を演出するのは、やっぱり安い印象があって、やはり本物に勝るものは無いのですが、ノスタルジーだけでは経済性を考える企業とは全く折り合わないような気がします。もちろん「経済優先万歳」とは思わないですが、「そのまま残す」が最低ラインだったら進まないような気がしますね。ただ、百貨店も電鉄も客商売だから、極端なネガティブキャンペーンでも起これば別ですが、マスコミもあくまで話題の一つとして「またひとつ歴史が消えた」みたいな感傷的な特集でオシマイ、と考えてるんじゃないかな。
と、ここまで書いて何が引っかかるのか分かりました。私が気になるのは、「結局、所有権は阪急が持ってる」ということ。もちろん歴史的建造物は「公共財」でもあるのですが、もしも「保存させたい」のであれば何らかの補助や負担がなければ難しいでしょう。「利益優先で歴史を大事にしない」と糾弾する姿は、個人の庭にある桜を切ることになって、「ずっと慣れ親しんだ桜の木をなんで切るんだ!」と人の家の敷地で妨害している近隣住民と同じことのように思えます。ま、それを「正義」と考える人も世の中には結構いるので難しいのですが...。さて、どうなることやら。

さて、金曜日は仕事絡みで仲の良かった人に3年ぶりに遭遇したので、飲み会自体はともかく、まあ収穫という感じ。今日(土曜日)は夕方に新地のホテルモントレで結婚式があって、祝歌を歌いに行き、その後で団の忘年会。っつっても今は行ってないので、団友みたいなもんですが、久々に朝までコースとなりました。明け方に駅前ビル界隈を歩いていたら雪が舞ってましたよ。そりゃ寒いはずだわ。まあねー、今年は歌の面ではいろいろあって、考えさせられることも多かったのですが、そろそろ本腰を入れて考えないといけないなあ。