PS羅生門

ゆうべは、今の日本で一番有名なDQN親子がテレビに出ていましたが、全く興味なし。ニュースを見たら八百長試合だとかTBSの放送が試合まで引っ張り過ぎ?とのクレームが数万件あったようですが、そんなの今に始まったことでなし、世界陸上なんて「もうすぐ○○登場!」で3時間くらい引っ張るのはいつものこと。
まあ、今回は視聴率のためとはいえ、あれほど下劣な人間を(それすらメディアの虚像かもしれないけど)安直に取り上げたり、持ち上げることに対する嫌悪感が噴出したってことでしょうね。裏番組のPS羅生門のセリフ「いったい今の日本はどうなってるんだ?」じゃないけど、少しはマトモな考えの人が日本にもいることが分かってよかったんじゃないでしょうか。逆にこれで皆が「バンザーイ」だったら日本も終わりでしょ?

さて、そのテレ朝系ドラマPS-羅生門-ですが、これが結構よくできてると思いました。もともとコミック作品で、原作:矢島正雄、作画:中山昌亮なんですが、この作家は画が非常に丁寧で上手いのでストーリーが際立ってました。(既に連載終了、全9巻)古い作品だと「オフィス北極星」とかすごく面白かったです。(現在絶版)
んで、コミック原作ものって、大枠だけ借りて、後は適当なキャラやストーリーを想像ってのがほとんどなのが、今回はコミック原作者がそのまま脚本を書いてるのが良いのでしょう、原作の良さが失われていません。特に、コミックで描いた場合の描写と映像では伝わり方が異なることを理解した上で変更しているのが分かって、なるほどねー、と納得させられます。(コミックだと1話分引っ張れてもドラマだと描写が持たないものは複数話分組み合わせて描いたりしてます)

あと、キャスティングが上手いです。
主人公の木村佳乃は置いといて(笑)、黒田役の舘ひろし、借金役の佐野史郎、課長役の伊東四朗は上手い。安全役のココリコ遠藤はドラマ化でキャラクターを変えたのがどうなの?と思いますが、同じ変更でも、弓坂役の森本レオはプロファイラーの側面を打ち出したのは、原作の雰囲気がドラマの枠では伝わりにくいと判断したのが正解。制作が東映なのも、良い意味で往年の刑事ドラマ路線で、安っぽくなくていいですね。今回はゲスト出演で犯人役がネプチューン名倉でしたが、好演でしたよね。

放送話数が決まってないみたいなので、これは1クールだけじゃなくて何クールもやって欲しいです。原作エピソード数から考えても余裕のはず。ということで、原作はこちら↓

PS-羅生門- (01) (ビッグコミックス)

小学館
矢島 正雄, 中山 昌亮

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