『課題曲を歌おう』

http://www.nhk.or.jp/event/oncon/:TITLE=NHK全国学校音楽コンクール(通称:Nコン)の課題曲を紹介する番組が今年も放送されてました。ま、Nコン自体には興味ないんですが、この模範演奏の指導風景が好きなので、放送に気付いた時はチェックしています。

課題曲テーマ「つながる」

小学校の部「手をのばす」(同声二部)
作詞:俵万智 作曲:新実徳英

中学校の部「めぐりあい」(混声/女声三部)
作詞:重松清 作曲:高嶋みどり

高等学校の部「言葉にすれば」(混声・男声・女声四部)
ゴスペラーズ松下耕共同制作
作詞:安岡優ゴスペラーズ) 作曲:安岡優ゴスペラーズ)・松下耕

んで、今年の課題曲は、小学校の新実さんの曲はまあまあ、中学校は緩序楽章ぽい印象。高嶋作品の組曲の3とか4曲目のつなぎっぽい。でね、問題は高等学校の課題曲で、http://konkichi.main.jp/blog/:TITLE=こんきちさんのblogでもちょこっと触れておられましたが、微妙な楽曲。例えば過去にもポップス系の作曲者はあって、ドリカムの吉田美和が書いた「未来を旅するハーモニー」とか昨年の森山直太郎の「虹」などは、癖はあるけれどキャッチーで楽しい曲だったんですが、これは歌い手聴き手ともにシンドイだけだと思いました。

曲は、序盤の和音での進行と、中盤の展開部は明らかに松下耕が感じられますが、これ基本はゴスの曲ですよね。聞いた瞬間に黒沢薫の引っ掛けたボーカルが目に浮かびますもん。ただし、終盤に向かって追い立てられるように掛け合うフレーズに効果があるかといえば『?』という感じ。インテンポで必死に歌う様は何か怖いし、そもそもソロならともかく、この曲を合唱で歌う意味が無いと思うんですよねー。例えば混声版の模範演奏をした東京ユース・クワイアがあまりにも違う音を歌っていて唖然としましたが、まだこの混声版の和声はマシ、だけどアンジェが歌った女声版とか男声版はツマラナサ炸裂。混声だとある程度アレンジでごまかしがきくけれど、声域の制限がある編成だと、さすがの松下耕でもアレンジしようが無かったという感じでしょうかねー。
これは高校生たいへんだなあ。

そうそう、練習会場にゴスペラーズが訪問するという仕込みもあって、学生のために「ひとり」を熱唱!みたいな流れだったんですが、昨年の紅白でも思った感想。とりあえず音ぐらい合わせろ!
紅白でも「忘れ難き」が「忘れ敵」に聞えたりして、あまり評価して無いんですよねー。
一応、初期の彼らのライブに2回くらい行ったことあるんだけど…。