巨星落つ
職場で知って思わず声が出そうになったルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti)の訃報。
1935年生まれですのでテレビで姿を見るたびに「良かった、まだ元気だ!」と思っていたのですが、昨年のトリノ五輪での歌唱の印象が残っていただけに71歳てのは早いなあ、と悲しい気持ちになります。さて、三大テノールの興行で世界を回っていた以降のキャリアしかご存知ない方にはどんなもんか分かりませんが、私と同世代の人にとっては特別な歌手の一人ではないでしょうか。以前、晩年のドキュメンタリー番組を見たのですが、避けられない衰えと輝かしいキャリアとの間で悩む姿を見たり実声とファルセットを繋ぐ発声練習など興味深いものでした。声もそうですが歌い方も独特で好みが分かれるものの、これ程の個性を持った歌手はなかなか出てこないような気がします。
ということで、今日は彼の歌唱を振り返ってみたいと思います。
まずは『King of the High C's』の称号でお馴染み、ドニゼッティ「連隊の娘」から『ぼくにとっては何という幸運!』
続いて、プッチーニ「トスカ」から『妙なる調和』、終盤の♪ah! il mio sol pensier sei tu! Tosca, sei tu!のフレーズはパバロッティならではの節回し。
最後も、プッチーニ「ラ・ボエーム」から『ああミミ、君はもう帰ってこない』、これはガラコンサートの映像で、ロドルフォとマルチェッロをパバロッティとドミンゴが演じた豪華版。パバロッティの幼なじみのミレッラ・フレーニも舞台にいますね。(ラ・ボエームのミミは彼女の当たり役のひとつ)
ルチアーノ・パバロッティ氏のご冥福をお祈りします。合掌
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