岩岡ヒサエ『オトノハコ』 - 歌ものプチヲタ友の会

合唱を扱ったこの作品、Bethという講談社の雑誌で連載していたのですが『キレイ系オタク』という創刊の時点で失敗確定のコンセプト通り、既に休刊しています。創刊当時この作品を読むために買ってみたけれど、レディコミなのか何なのかよく分からない印象で、内容のわりに高すぎる！と二度と買わないまま気付けば単行本化。
さて、久々に読んだ感想は「へー良く書けてるし、取材もちゃんとしてるなあ」でした。合唱未経験者の主人公が合唱部に入部してコンクールに参加するまでが大きな流れですが、この手の作品にありがちな過剰なセンチメントもなく合唱経験者からみても良い内容。練習で歌っているのが「地平線の彼方へ」の『春に』というメジャー曲なので、読むと音も聞こえてきます。コミックらしい夢のある要素や恋愛ネタなど過不足ない感じなのも好印象でした。
これは既発の『花ボーロ』のスピンオフ作品なので、併せて読むとさらに楽しめます。

んで、そういえば今年は「課題曲を歌おう」を見るの忘れてたなあ、と思って調べたら。ＧＷ明けに再々放送の予定がありました。毎年お馴染みのJ-POP枠や、引き受ける人がいなくてまた信長貴富氏が作曲していたりと、大丈夫なのかＮコンという気がしますが「課題曲を歌おう」はそこそこ楽しめるのでお勧めですね。