能町 みね子『たのしいせいてんかんツアー』

もともとblogで公開されていたものを加筆・再編集しているので内容は記憶に残っていたのですが、久しぶりにまとめて読めて良かった。まあ、こういうネタが苦手な人もいるかもしれませんが読み物として楽しめます。
それで、タイトルに関して「？」と思った方は著者のblog能町みね子のふつうにっきの2008/8/19あたりを読んで下さい。意図的につけたみたいです。

blogを読んで同じように思った部分があるのですが、NHKの「一期一会 キミにききたい！」という番組ご存知でしょうか？

■一期一会 キミにききたい！

一般公募で選ばれた若者“イチゴくん”が、正反対の考えを持つ若者“イチエ”さんの「現場」を訪問。お互いに異なるライフスタイルや異文化を肌で感じることで、２人の若者がどう変化していくのか、価値観の壁を乗り越えられるのかを追う“出会い旅”の番組です。

http://www.nhk.or.jp/151a/index.html

これの再放送がこの間の土曜日にやってて、「化粧をしない女の子の話@女子大生モデルの生き方」という椿姫彩菜の回だったんですが、番組自体の方向性も出演者にも全く共感できなくて、不愉快過ぎて逆に全部観てしまう、という感じでした。
いやー、まあいいんですよ、椿姫彩菜のネタ(芸風)も、出てきた引っ込み思案で自分に自信が持てない女の子も。でもさ、ぬるい雰囲気の中で「自己否定はやめて自分を愛そう！」みたいなの見せられると虫唾が走るんですよ。NHKはいったいどういうつもりで番組を作っているんでしょう？何がダメって民放は自分達が視聴率のために受ける路線だと分かって確信犯でやってるけど、NHKは「心からの善意です」みたいな体でやってるのが悪質。NHKスペシャルにしてもプロジェクトXにしても、あれだけ叩かれていながら平然とこういう番組を放送しているということは性根から腐っているのだと思いました。

ということで、なんかむかっ腹な内容ですが、本はお勧めです〜。

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