【2006/03/17(金)】混声合唱団「々」第1回記念演奏会@うはらホール

大学合唱団だった「々」も今は一般合唱団となって、意外な初単独演奏会。関西コンクールで、なかなか良い演奏だなあという感想を持ったので1000円の当日券で行ってみました。平日(金曜日)の19時開演という微妙な時間帯で、どうなんだろう?と思って行きましたが、そこそこの入りでした。ちょっと少なめでしたが、ガラガラでは無かったので...

プログラムは3部構成で、指揮は全曲とも水本貴士氏。
1ステが「古今マドリガル集 〜モンテヴェルディからローリゼンまで〜」と題してマドリガルを5曲。後で考えたら時代の幅が凄まじい選曲ですね。2ステは「世界の名歌めぐり 〜イギリス近現代編〜」という題で、男女1名ずつの司会で曲を紹介しながら演奏していくという趣向。こちらは6曲。で、最終ステージが、混声合唱とピアノのための「もうひとつのかお」(作詞:谷川俊太郎 作曲:鈴木輝昭)この曲のピアノは細見真理子さん。

さて、どうだったかというと、良かったです。

まあ、メインは3ステだったようで、1ステ2ステは音がほぼはまっていない状態で、2ステのロッホローモンドぐらいがかろうじて、という印象で若干期待はずれというか、あんまり上手くないなあ、と思いながら聴いていました。しかし最終ステージ「もうひとつのかお」はほぼ暗譜で集中力も高まっていました。この団は指揮者と歌い手ともに志向がはっきりしているのが良いですね、たぶん彼らは練習が楽しいのだろうなあと思える演奏でした。一番良かったのはアンコールで歌った今年の課題曲G3「とむらいのあとは」(作曲:信長貴富)だったのは、ちょっとあれですが、学生などでありがちな「不愉快な独り善がり感」は皆無ですし、指揮者もなかなか良かったです。今後に期待。また聴きに行きたいです。
そうそう、鈴木成夫先生の指導も受けているのですね。なるほどねー。

余談:松浦先生をお見かけしました。さすがです。