【2006/06/21(水)】ザ・ハーバード・クロコディロス京都公演@京都コンサートホール(アンサンブルホール・ムラタ)

行ってきました京都まで。京都コンサートホールの最寄り駅は地下鉄の北山。一応おしゃれと言われている地域ですが、ここまで上がってくると流石に遠く感じますねー。大阪市内や神戸に比べると何となく京都は不便に感じてしまうなあ。

さて、まずは「不満ぶちまけ」のコーナー。

〔その1〕チケット販売が「ホール扱い」と「ぴあ」のみで、ぴあ割り当て分は6月上旬に売り切れた。しかし実際の動員はキャパ510席に対してたったの200名ちょい。これは明らかな分配ミスでしょう。(そりゃ「ぴあ」手配だと手数料取られるけど客が入らないよりはマシでしょう?)
〔その2〕京都コンサートホールの運営が「最悪」当日預かりを受け付けているが販売開始が開場時間と同じってのはアホ?(実際は10分前には受付に出てきたので待っていた客が販売させた。)
〔その3〕入場受付まわりに少なくとも7名はレセプショニストとホール関係者がいたが、開場待ちの客の誘導が一切ない。通路を塞ぐように並んでいてもほったらかし、呆れた。
〔その4〕クロコディロスは各地の招聘元が異なり、大手プロモーターの扱いではないが、終演後の販売の際など出演メンバーが段ボールを開けて物販していて、学生とは言えフォロー無しってのは、あれだけ良い演奏を頑張ってしていた彼らが気の毒。

さて、あまりにもレベルが低い運営に腹を立てたものの、公演自体は楽しめました

『The Harvard Krokodiloes』についてはオフィシャルサイトを見てもらったら分かりますが、ハーバード大の学生12名からなるグループです。てっきり大きな母体となる団体があってそこから選抜してるのかと思ったら違うみたいですね。卒業シーズンに世界ツアーを毎年行っており、今回もアジアツアーの流れで来日し、この後はアジア→南ア→欧州→北欧→南米の順に回るそうです。
このグループを言葉で表現するのは案外難しいのですが、レパートリーは基本的にアメリカのオールディーズ路線で、それらの曲を歌うときはリードメンバーはマイクを使っています。また、クラシックの曲もレパートリーにあって、この日は英国BBCのプロムスでお馴染み「Jerusalem」などを歌ってました。50'sらしい振付で踊るシーンも多く、よくある学生の余興とは違って強烈な運動量のダンスです。背の低いメンバーが女性役で組んで踊る際などは、若さゆえの身体能力という感じで、凄まじいホールドの嵐!、よくあれだけ動けるなあ、と思いました。最近はやりの合唱団などとは異質で、精度の高い北欧or東欧系の歌唱を求める合唱団というよりも、エンターテインメント性が傑出しているコーラスグループと言ったほうが良いかもしれません。(演奏や動きに「学生」らしさは残っていますが……)
学生のためメンバーは毎年入れ替わっていきますので、継続して聞いている方に伺うと、その年によって演奏レベルはまちまちらしいですが、今年は指揮をしていたメンバーが良いのか、音楽的にも非常にレベルが高かったと思います。この公演は19時開演で前半40分、20分の休憩を挟んで後半はアンコール含め50分くらい、終演は21時前でした。何が良かったかと考えると、出し惜しみしないってのが良かったんじゃないでしょうか。

入場料も2000円と、パフォーマンスのレベルから考えたら格安で、学生で男声合唱をやってる人たちなど、もっと動員できただろうになあ、と残念です。(やっぱ聴くべきですよ、こういうの)ところで、私はこれを聴くために午後休んで京都まで行ったんですけど、やっぱ平日公演に行けるのって年配の層が主体なんですよねー、それが悪いとは思わないけど、素晴らしい音楽に触れることが出来るのはリタイア層や主婦層だけってのはどうなんでしょう。

公式HPによると、学生のためメンバーは入れ替わりますが来日は毎年してるようですね。(東京とその他地域なので関西圏は公演無しってのもあるようです)今度は是非大阪でやって欲しいなあ。あと、物販はCDとTシャツで、CDは2500円で売ってました。シャツは不明。