「田中康夫」考

与党のバックアップで出てきた69歳のジジィに田中康夫が負けて、公共工事の塩漬けで干上がっていた土建屋は大喜び!(だいぶ捻じ曲げた要約ですが…)というニュースが昨夜流れてきました。テレビでは「独善的な進め方が問題だった」「実績をアピールできなかった」「相手候補のネガティブキャンペーンに負けた」とか言ってますが、私は実のところ「彼の話し方」と「子供じみた趣味」が嫌われたからじゃないの?と思っています。テレビの中の彼しか見たことありませんが、いわゆる「やんごとなき方々」の口調みたい(低レベルの模倣)で、もちろん政治家として意図的に抑揚を押さえてゆっくり話す、ってのは分かるけど、例えば小泉首相のそれとは違って、なーんか馬鹿にされてるような感じでした。敗戦の弁でも、その口調は変わらず、口をあまり開かない極寒の地方の人たちの言語みたいで何言ってるか分からない始末。あと「やっしー」ですけど、安齋肇デザインてのも初めて知ったけど、もしかしてネーミングは康夫だからやっしーだったの?ただのカモシカキャラかと思ってたら、それならだいぶ気持ち悪いぞ、それは。
まあ、「もっと大人の話をして下さい!」って怒ってる相手に、「僕、子供だからわかんなーい!」と答えるようなやり方は、旧来の「大人の論理」を嫌う人たちには新しく見えて、保守的な地方行政が変わるような期待を持たせたんでしょうが、実際は言葉ほどには変革は起こらないし、そうなると飽きてきて、次第に腹立たしくなったり、苦々しく思っている人は予想外に多かったんでしょうね。そうそう、朝のニュースで久々に「新党日本」が取り上げられていて、その存在を思い出しました。
まあ、私はどちらかの肩を持つ気もないのですが、どちらも人相悪いのは一緒ですよね。ところで長野の集中豪雨の被害って脱ダムと関連あるんでしょうか?