【2007/07/22(日)】『あまとら&うらら6・ジョイントライブ 〜Ice Cucumber Special〜』@雲州堂

maru20042007-07-22


ライブから早くも2週間、今ごろUPするの?という感じですが、行って来ましたジョイントライブ。いやー、開催を知ってから数ヶ月?凄く楽しみにしていたのです。サブタイトルがキュウリ風味のペプシってのはさておき(笑)人気の2バンドが共演です。(画像はうらら6メンバーさんの作品をお借りしました。オリジナルはうたうららサイトをご覧下さいm(_ _)m)

会場はイベントスペースの雲州堂南森町と北浜の間、大川の北側住宅街にひっそりとあって、イベントスペースの雲州堂に隣接するダイニングスペース「IOR?I」は自然素材中心の食事や飲み物を提供するいわゆる町屋系カフェ。(ここは、昨年うらら6さんがジョイントライブをされたのですが、当時から人気バンドで早々にソールドアウトしてましたね)
開場時間の17時30分をちょっと過ぎた頃に到着すると既に沢山の人。受付はうららの女声メンバーさんがされていました。会場内のセッティングは8名掛けの大テーブルが4卓並んでいて、後方は椅子が並べてあって着席は40名ほど。もともと蔵だったところを改造しているので、客席が1階部分、ちょっと低めの天井の上が中2階みたいになっていてバックステージという二層構造、奥の壁側が舞台で、ここは天井までの高さがあり、床から1メートルぐらいの位置なので両方のフロアから舞台を見れるようになっていました。スキップフロアっていうのかな?(1階からはちょっと舞台を見上げる感じ)

18時開演、まずは「あまとら」の演奏。

【あまとらセットリスト】
L-O-V-E (Nat "King" Cole)
I Got Rhythm
Coffee Calls for a Cigarette
ネタのコーナー(向陽閣 〜 チョコレート・メドレー 〜 コンビニ・ファイト)
Waltz for Debby
It's Only a Paper Moon
Moon River
Happy Birthday
島唄 (THE BOOM)
It Don't Mean a Thing
Lupin the third 80 〜 We Are AMATORA

R-09を持っていったのですが、棚の上に設置した際にスイッチをOFFってしまったようで録れていませんでした。orz 珍しくレベル調整上手くできたのに残念だなあ…。
「あまとら」は前日にも伊丹で演奏していて、二日連続のライブです。セットリストはこんきちさんに教えて頂きました。m(._.)m 多謝!

幕開けの「L-O-V-E」は各人で歌い継いでいくリードが心地よい、それから、こんきちさんの発音は明瞭でとても良いですね。
久々に聴いた「Coffee Calls for a Cigarette」は歌う前にこんきちさんが「コーヒーを飲むとタバコが吸いたくなる、タバコを吸うと酒を飲みたくなって、飲むと踊りたくなり、あなたのことを思い出す」というような内容説明をされたんですが、これ聴衆にとっては、すごく分かり易くて良い解説だったと思います。また、個人的なツボはネタのコーナーでやったチョコレートメドレーの「きのこの山」。マイナーで始まって最後のフレーズがメジャーで終わるんですが、調性が変わる部分ではハッキリクッキリ変わる!ってのがちゃんと出来ているのが聴いてて気持ちいい(笑)いやーこれね、こういう転調の場合、多くの演奏者が変わる直前で緩んでしまって演奏効果が台無しになるケースが多いんですが、ネタも真剣に歌う「あまとら」に感心しました。
さて、セットリストを見ても分かるように日本語詞は「島唄」くらい?、この日はジャズのアレンジものなど全体に渋めの曲が中心でした。ネタも控えめのボリュームでしたが、演奏を聴いていると気持ちがリラックスしてきて、ゆったりと音楽に満たされる雰囲気を楽しめたのが良かったと思います。あと、序盤はやけに客席が静かに感じて「みんな様子を見てるのかなあ?それとも慣れてないのかな?」と気になったのですが、実はアカペラーさんも多かったようで、あれはたぶん真剣に聴いてたんですねー。そうそう、客席の女性からはてんこちゃんMCの時に「可愛いなあ…」と言葉も出ていました。先日NASA2で聞いてからそれほど間隔は空いていませんが、やはりハーモニー面で新たな発見などもあって「あまとら」はいつ聴いても楽しいです。ちょっと後半は疲れたのか惜しい部分もあったけれど、それは大した問題ではありませんね。久々に聴いたメンバー紹介の「We Are AMATORA」も良かったなあ。

さて、10分ほどの休憩を挟んで「うらら6」の演奏。

【うらら6セットリスト】
Lollipop (Mika)
Under The Boardwalk (The Drifters)
恋とマシンガン (フリッパーズ・ギター)
Drift Away (Dobie Gray) ※カバー多数
〔メンバー紹介〕
見上げてごらん夜の星を (坂本九)
I Want You Back (Jackson 5)
Have a Little Faith (?)
Don't You (Forget About Me) (Simple Minds)
何度でも (DREAMS COME TRUE)
Land Of 1000 Dances (ダンス天国) (Wilson Pickett)
Signed, Sealed, Delivered I'm Yours (Stevie Wonder)
〔アンコール〕with あまとら
Circle of Life

うらら6は混声の多国籍バンド、男声はカーン、ディラン、リト、女声はゆか、Macky、あつこ、の6名編成(順不同、敬称略で失礼しますm(__)m)
私は昨年の「よりアイ2006」の初ステージ(?)と、阪急六甲のライブハウス「Maiden Vovage」でのイベント、「よりアイ2007」と3回演奏を聴かせて頂きましたが、行けなかった演奏も感想をチェックしたり、密かに情報収集していたのです。さて、どうだったかと言うと…。
もうねー、凄まじく良かった!!
録音した音源を何度も聴き返して、しばらく我が家のヘビーローテでしたもん(爆)。

まず、オープニングはMIKA(ミーカ)の「Lollipop」。原曲の構成に忠実にリトさんとゆかさんが演奏していました。皆でロリポップChupa Chups)を持って歌う様は楽しげで、最後は会場に投げたんですが、人に当たるのを避けたのか結果的に中央通路近くにいた人に集中砲火(笑)。事故にはなってませんので、念のため…。
以前にうらら6の演奏について「女声が弱い」と書いたことがあるんですが、前言撤回します。女声がすごく良くなってます。例えば「Lollipop」はリード以外は男声がボイパとベース、女声2名がコーラス担当だったんですが、以前聴いた「Shambala」も同様、あつこさんの声質がすごく魅力的なんですよねー。彼女は低い音から高い音までレンジが広くて、低音で歌うと楽曲に変化が出るし、演奏効果という意味ではそれが「売り」でもあると思いますが、私は圧倒的に「蠱惑的な魅力のあるコーラス」が素晴らしいと思います。そしてその魅力をさらに引き立てているのがMackyさんで、ブレ無く下のラインでハモっているのでハーモニー+輝き、という感じに聞こえるんですよね。この曲はお二人のコーラスがあるから魅力が倍増!という感じでした。また、この曲ではリードでしたが、ゆかさんを含めた3名で組み合わせは自由自在なので、女声のコーラスワークが聴き応えありますよねー、このパターンもっといろいろ聴きたいなあ。
さて、今回ちょっとだけ音が惜しかったのが「恋とマシンガン」。これ以前も聞いた記憶がありますが、今回なんか微妙だなあ、と思ったので家で原曲聞いてみました。原曲の小山田圭吾の歌唱が非常に不安定で下がったりするので、てっきりすごい転調ばかりしてるのかと思ったら、Aメロはab- ab'の2部形式で、このaがE-dur、bがa-mollの各4小節で変化して、サビはE-durに戻るという分かりやすい構成だったんですね。ちなみにうらら6版ではキーを変更しているので、A-durとd-mollでしょうか。(キー間違ってたらスイマセン)ベースラインやスネアっぽいボイパのスウィング感とか全体の雰囲気は良かっただけにちょい残念。
なお、この日のメンバー紹介の担当はディランさんでしたが、いやー笑わせてもらいました。男声がボケでゆかさんがツッコミ担当なのかな?他の男声メンバーもちゃちゃを入れっぱなしという感じでしたね。
続いて、年輩層向け?レパから「見上げてごらん夜の星を」(リードはカーンさん)。彼は何歌っても上手い!2コラからテンポアップするアレンジもなかなかいい感じ。そして、この日のナンバーワン楽曲だったのは「I Want You Back」。もう、これが何と言っても一番!男声先行でイントロのギター、追っかけて女声コーラスが低い位置から入って、リードのMackyさんのオブリガートが入った瞬間、一気に空間が広がって視界が開けていくような感じ。最後まで音楽が緩むことなく演奏に魅了されました。本日のベスト!
「Don't You (Forget About Me) 」はリードをとったディランさんが曲紹介をしたんだけど、この曲がエンディングで流れた映画"The Breakfast Club"の話をして、客席に「知ってますか?」と聞いたら皆ノーリアクションでした(笑)。ちょっと世代が違うのかな?私は知ってましたけど、 Molly Ringwaldの他に誰が出てたっけ?と考えてしまいました(答えはEmilio Estevez)。ちょうど"brat-pack"と呼ばれた80年代の映画で、"PRETTY IN PINK"とか懐かしいですよね。この歌誰が歌ってたっけ?と悩んでいたんですが、シンプルマインズですね。他には、うらら6の演奏では初めて聞いたドリカムの「何度でも」。ゆかさんのリードは節回しもいいけど、吐息っぽい部分とはっきりぶつける部分の使い分けが上手いし、声が魅力的なんですよねー。
スト2曲の「ダンス天国」「Signed, Sealed, Delivered」もノリが素晴らしく、あっという間に終わってしまいました。次々と「これでもか」という具合に良い曲が演奏されたんですが、このバンドは新旧・ジャンルにとらわれず良い曲を歌っていて、本当に選曲センスがありますね、しかも上手い。
アンコールは全員でライオンキングから「Circle of Life」。私これやったことありますが、まさかこれを歌うとはねー。エンディングへの盛り上がり方が良かったです。

ということで、この2バンドはどっちが良いとかいうレベルじゃなくて、異なる素晴らしいスタイル&演奏技術を持っていて本当に楽しいライブでした。もっともっと聞きたいし、まだ聞いてない人には知って欲しいです。
なお、うらら6は8月11日(土)に年内最後(!)のライブがあるそうです。これは産休に入るメンバーさんがいるからかな?詳しくはうたうららのサイトをご覧下さい。
私は同じ日に日本橋近辺で17時開演の予定を入れてしまって、たぶん2時間公演だろうから19時からの2部なら間に合うか?いや、ダッシュしてもギリギリアウトだろうなあ。到着したらアンコール!みたいな感じかも…
あーあ、分かってたら絶対に行きたかったので残念ですー(ToT)
お時間の合う方、今聴かなきゃ後悔しますよ〜