『炉端屋 つばめいろ』

7月にオープンしたばかりの店です。ここはミナミの『キッチン和(ニコ)』の2号店で、ロケーションは福島というか、新梅田シティの向こうというか、初めて行くには若干分かりにくいので説明しましょう。
JR福島から行くならば、なにわ筋(あの広い道ね)の一本東側の筋を北上していくと、諦めかけた頃に左側に見えてきます。なにわ筋で言うと中津方面からの陸橋あたりの位置なので予想以上に奥側です。また、新梅田シティ方面からだと、ウェスティンホテルとの間を通って抜けて、ホテル沿いにある道の一本向こうが上記のなにわ筋の一本こちら側なので、公園を抜けて右へ歩けば左手に見えてきます。

店は間口2間の長屋を改装しており奥に深い構造、外壁には店名にもなっているツバメのオブジェが飛んでいます(箸袋にも新梅田シティの上を飛ぶツバメのデザインがあってかわいい)。1階はキッチンと長いカウンター席(10席くらいかな?)、突き当たりに階段があって階段下がお手洗い、2階は板張りの床の座敷。座布団で座るようになっていて、テーブルは木をそのまま切り出したような味のあるもので、4名用2卓と1階を見下ろすように切り取られた穴を囲んで4席カウンターが2卓、それに壁に向かって3〜4名が座れる折りたたみ式のカウンタテーブルがありました。ということで最低でも20名は座れますので宴会も可能。テーブル無しならあと5名はいけるかも?

2階から1階のキッチン部分を見下ろしたところ(炉端風に開けられた部分を囲むように設えており、そこから見下ろした景色です)この穴から下で焼いてるいい匂いがしてきます。混んでる時間は焼き物が多いのか、結構煙くて暑いので、燻されるのが嫌な人は4名用のテーブル(2名向かい合わせ)の席のほうが良いかも。ちなみに、2階は天井を取って梁だけにしてエアコンを下げて、天井の一番上に排煙用の換気ダクトがあるんですが、これは1階から穴を通して上がってくる熱気と煙を抜くためですね。逆にこの穴がないと1階は暑さと煙で大変でしょうね。開放感があって民家でくつろいでいる気分がして心地よい空間なので私は好きです。


料理は炉端系の肉・魚などの焼き物だけでなく、地野菜を使ったメニューなどもあるので野菜好きな人にもお勧め。鳥飼ナスとか、プチトマトを串焼きにしてモッツァレラチーズを溶かしかけたもの、万願寺とうがらしをピーマン肉詰め風にしたものなど、どれも美味しかった。ポーションは多からず少なからずで、串焼きなどは1本単位のものもあるので、いろいろ食べたい人には嬉しいでしょうね。レギュラーメニュー以外にも、その日のお勧めメニューがあるので行ってみてのお楽しみもあります。私はチーズの風味がするポテトサラダが気に入りました。←の画像は食い散らかしたあとで撮影しました。ピントがボケてます。(手前は鱧です。塩が少しされているので山葵をつけて温かいまま食べられて美味!)


ご飯ものメニューにあった釜めしは炊き上がりまで30分ほど掛かるので早めのオーダがお勧め!たぶん、もうちょっと追加オーダしようか、と思ったタイミングで頼んでおくとちょうど良いと思います。


具は鶏肉とキノコ、出汁を生かした薄味仕上げでご飯がウマー。お茶碗に2杯分くらいの量です。ナスの漬物が付いていましたが、この塩気がご飯とバランスが良くてgood!



そうそう、飲み物も普通の人が飲みたいものはたいていあります。グラスワインも赤白数種類あってビオ中心。この日は白を一杯飲みましたが、イタリアのサッサイアでした。飲みやすくて良いワインですし、ドリンク類の価格設定も良心的だと思います。2人でたいがい食べて満腹になっても一人5000円ほどですから、それほど大量に食べない女性ならばもっとリーズナブルじゃないかなあ。
あとね、この店の魅力は、なんと言ってもスタッフが良いこと!
よくあるチェーン店のバイト店員とは全く違って、どのスタッフも明るくて接客態度も素晴らしいです。ホスピタリティってのはこう言うことだなあ、と感心しました。実際、人通りの少ない場所にも関わらずひっきりなしにお客さんが入っているのは、きっとリピーター率が高いということだと思います。
ということで、お料理も雰囲気も良いこの店、お勧めします。

「炉端屋 つばめいろ」
大阪市北区大淀中1-16-16 ■Tel 06-4797-2266 ※当日でも事前に予約した方がベターです
■lunch 11:30〜15:00  ■dinner 17:30〜24:00  ■定休日 日曜日
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