【2008年01月26日(土)】ミュージカル『ファントム』@梅田芸術劇場・メインホール

maru20042008-01-26


今さらレビューですが…

たしか昨年の秋には公演予定が出ていながら、主演の大沢たかおとルカス・ペルマンしかアナウンスされないまま長期に渡って放置状態、詳細が明らかになっても「大丈夫なのか?」なキャスト、公演が始まってからも酷評ばかりのこの公演、行ってきました前楽に。この公演はダブルキャストのルカス・ペルマンの最終日でした。会場ロビーにはアンサンブル出演の金城尚美さん宛の花がズラリと並んで何だよパトロン軍団か?と思ったら、元ジェンヌなんですねー。

さて、今さら書いてもあれなんですが、ネットで他の書いておられた内容を全部足せば間違いない評価でした。基本的に各場面つっこみ所満載で、何でそうなるかなあ?はあー?下手くそ〜、何だよその台詞、セットちゃっちい、てな感じで観劇中は気持ちが休まる瞬間を全く与えてくれませんでした。特にクリスティーンにレッスンするシーンは♪バババババババーと歌って笑わせようとしているとしか思えず、思わず吹き出してしまった。真面目なシーンのはずなのに…。
ただね、最終的には大沢たかおは良かったと思う、だってちょっと泣いたもん。たしかに歌は微妙だけど役づくりというのかなあ、終盤の破滅へ向かっていく緊迫感とか素晴らしかったです。
んで、いったい何がダメなのか観劇中考えつづけて分かりました。
原因は、クリスティーン役の徳永えりの「地の演技」が悪すぎて観客が全く共感できないから
これでしょう。歌が下手なのは無理やり脳内で補正することは出来るんだけど、なんせこのキャラクターが悪すぎる。調子っぱずれで自己中心的、無邪気に人を不幸に導く、これって絶対にクリスティーンの本来のキャラとはズレてますよね。観客は「純真無垢な天使」というより「DQNな女のせいでファントムが追い込まれた」としか思えないんです。愛せねーよこんな奴。

ということで、再演の折には是非とも本当に歌が上手くて愛することが出来るクリスティーン役を切望します。

■キャスト
ファントム(エリック)・・・・・・・・・・・大沢たかお
クリスティーン・ダエー・・・・・・・・・・・徳永えり
フィリップ・シャンドン伯爵・・・・・ルカス・ペルマン
(Wキャスト) パク・トンハ
アラン・ショレー・・・・・・・・・・・・・・・HISATO
ルドゥ警部・・・・・・・・・・・・・・・・中村まこと
ジャン・クロード・・・・・・・・・・・・・・永島 克
文化大臣・・・・・・・・・・・・・・・・・コング桑田
アンサンブル ・・・・・・・・・・・・・・ 阿部よしつぐ、角川 裕明、金澤  博、田粼 悠人、
田村 雄一、中井 智彦、荒木 里佳、稲田みづ紀、
浦壁 多恵、杵鞭 麻衣、金城 尚美、山本悠記子
カルロッタ・・・・・・・・・・・・・・・・大西ユカリ
ゲラール・キャリエール・・・・・・・・・伊藤ヨタロウ
ベラドーヴァ(映像出演)・・・・・・・・・・姿月あさと