【2008年10月10日(金)】バンキエーリ・シンガーズ第7回日本公演@高槻現代劇場・中ホール(高槻)

関西公演の3日目(最終日)は高槻市高槻現代劇場・中ホール。これまた仕事を早めに上がって阪急高槻市に向かいます。またまた自由席なので早めに行ったのですが、最終日にしてここが最低の運営でした。他の会場はホール専属のレセプショニストがいたのが、ここは公共みたいなものなのでモギリや受付は青いTシャツを着た賛助団体っぽい人たちがやってました。が、基本的にホールでの運営を全く知らないようで開場待ちの列がいいかげん伸びてきても誘導や指示は一切なし。当日券販売に関しても梅田、神戸はきっかり17時半、場合によっては早めに販売開始したのに、ここでは全く始まらずルーズ、せっかく早めに待っていた人も販売が始まらないままほとんど開場時間ギリギリになっていました。しかも他会場では無かった列の横入りが横行。
ああー、もうなんて田舎者ばっかりなんだろう ヾ(。`Д´。)ノ
そんな感じでイライラしながら入場。この日はオケピットを使わなかったので600席程度でしたが、こちらも神戸同様ガラガラ、300くらいの動員でしょうか?しかも客席の90%は年輩層で嫌な予感。動員は金曜公演だったためか昨日よりはいい感じなんだけど、もっと若いアカペラーとか合唱やってる層が聞けば音楽観が変わると思うのに残念。

■歓迎演奏
■アンサンブル・ラピス 指揮:松元佐和子
「Missa in A」より「Sanctus」 (Miklós Kocsár)
「聖母への祈り」より「Ave Regina Coelorum (幸いあれ、天の女王よ)」 (松下耕)
■女声合唱団 コール・ブリランテ 指揮:福田美保 ピアノ:大浜資子
「道之島唄」より「色白女童」 (福島雄次郎)
「Tél (冬)」 (Miklós Kocsár)
「Estéli nótázás (夕暮れの歌声)」 (József Karai)
■ル・ヴァン エレガンテ 指揮:松元佐和子
「Kyrie」 (Cristóbal de Morales)
「Tüzciterák(火のツィテラ)」 (Miklós Kocsár)
「Lauda Sion (シオンよ救い主をたたえよ)」 (György Orbán)

まずは賛助合唱団の歓迎演奏。ラピスは中高生みたいですが前日の松蔭に比べると精度がだいぶ落ちますね、悪くないんだけど元気がない、というか本番前の移動風景見てたら指揮者とそれを取り仕切るマネージャーみたいな人がすげー怖えー!まあ基本アホな世代ですから締め付けないと難しいとは思うんだけど、演奏まで猫かぶりという印象。ブリランテはお母さんコーラスっぽいけど意外に結構良い。最後の団体は女声合唱の衣装について考えさせられたなあ、何故二の腕を出したがるんだろう。どの団体も悪くなかったけれど、何語で歌ってるのか分からない演奏だったなあ。

さて、休憩無しでバンキエーリ・シンガーズの登場。結論から言うと演奏曲は「Summertime」がカットされた以外は前日と同じ。この2日間の経験から、彼らの演奏は目の前で聴いても問題ないことがわかっていたので、この日もセンター前から5列目あたりで聴きました。ホールの構造が前日よりも横に広いので少し殺風景でしたが今日の演奏も素晴らしいです。このままずっと歌い続けてくれればいいのにー、という感じ。

アンコール後は、昨晩と同じく花束贈呈でひと盛り上がりしてから、合同のアンコールは「ふるさと」。このMCでショマから冗談めいた口調で「客席は歌わないで聞いていてくれ」との言葉がありました。そういえば前日の神戸では一緒に口ずさむアホがいたけれど、そのせいかなあ?でも、知ってる曲は口ずさんでていいと思ってる人がいるみたいなんですよね…、他の演奏会でもアンコールで一緒に歌うアホがいたもん。
まあ、今回はMCのおかげか静かに演奏を聴けました。「Jubilate Deo」は以前の公演でも賛助団体と歌っていた曲で懐かしかったですね。この会場もジジババだらけで雑音はあったけれど、バンキエーリ・シンガーズの演奏を楽しめたので良しとしましょう。

さて、個人的には期待していたのですが、思った通り関西公演の最終日だったこともあって、終演後のサインセールがありました。公演スケジュールをみると週明け火曜日のサントリーホールまでかと思いきやゲスト出演が入ってるから移動日以外は結構タイトだったみたいですね。最新CDと写真集みたいなパンフにサインを貰いましたが、今回のアルバムは顔写真と活動時期のページがあるので、そこにサインしてもらえば誰のものか一目瞭然。連続3公演の最終日で疲れていたに違いないのに、彼らはとても感じが良かったです。ちょっとだけお話しましたが「次回の来日公演も来てくれる?」と聞かれたから「もちろん、だから毎年来てくれ〜」と言うと、「それは彼女に言って(笑)」とハルモニアの後藤田さんを指差したり、公演後だったので写真も撮影させてもらえたのですがサービス精神がありました(もちろん撮影前に主催者に了解を得ています)。

来年は、プロムジカ女声合唱団が横浜開港150周年事業のひとつ「合唱フェステバル」に招待されており、2009年7月20日には横浜みなとみらいホールでの出演が決まっているそうですが、各地での公演予定は今後決まるようです。関西地区でも多くの団体が招聘してくれるといいなあ。

ということで、曲目という意味では初日のフェニックスが曲数多かったのですが、やはり3公演行って良かったです。うーむ、早く再来日して欲しい!!

■演奏曲目 ※この日はメモ取ったのでたぶん合ってます
■第1部
Salvator mundi (Thomas Tallis)
O nata lux (Thomas Tallis)
Timor et tremor (Orlandus Lassus)
[Madrigal comedy]
Sing We and Chant it (Thomas Morley)
Feinslieb du hast mich g'fangen (Hans Leo Hassler)
Come again (John Dowland)
So trinken wir alle (Arnold von Bruch)
Come Sirrach Jack ho' (Thomas Weelkes)
Matona mia cara (Orlandus Lassus)
Cucu (Juan del Encina)
Fata la parte (Juan del Encina)
Come gentle swains (Michael Cavendish)
Of All The Birds (John Bartlet)

■第2部
[unknown song title] ※ハンガリーの作曲家の作品、タイトル不明
Esti dal (Zoltán Kodály)
Hintafán (Orbán György)
Badinerie [from Orchestral Suite No2 BWV1067] (Johann Sebastian Bach)
Overture from Il barbiere di Siviglia (Gioachino Rossini)
Penny Lane
Yesterday
炭鉱節 (編曲:山本直純)
花 (編曲:信長貴富)
君といつまでも
おてもやん

■単独アンコール
Flight of the Bumble bee (Nikolai Andreyevich Rimsky-Korsakov)
■賛助団体とのアンコール(1曲目は賛助団体の指揮者、2曲目はショマが指揮)
ふるさと (編曲:若松正司)
Jubilate Deo (Miklós Kocsár)