【2010/06/14(月)】スウェーデン放送合唱団@いずみホール

スウェーデン放送合唱団の公演。大阪は神奈川県立音楽堂と同じくプログラムはオール《ア・カペラ》プログラム、東京オペラシティ公演はマルタンのミサとプーランクの人間の顔を全曲やるそうなので、個人的にはそっちが聴きたかったけれど、関西地区はそのプログラムだから仕方ありません。
いずみホールは最近にしては珍しく動員が良かったですが、東京と違って完売とならないのは文化水準の差か?たしか割引チケットも出てたと思うんだけど…。
さて、演奏ですが、むーん?元ジェンツのダイクストラの指揮は若いんだけど、演奏が思ったほど上手くない、というか音がはまってない箇所が散見されます。そりゃ他と比べたら上手いけど、圧倒的という感じではないなあ。前半の最後に「人間の顔」のliberte(自由)を歌ったんだけど、最後のハイEは当たり切らず残念な感じ。エリュアール(paul éluard)の詩からなる、この曲は本当に素晴らしくて、ノートの上に、机の上に、砂の上に、雪の上に、のフレーズの後に「 J'écris ton nom (私はお前の名を書く)」と延々レフレインして、書いているそれは何だろう?と思っていると、最後の最後に「liberté!(自由よ)」と答えが判るんですが、最後の和音がピタっとこないと感動も半減。
後半のサンドストロームはなかなか良かったけれど、場内は合唱関係者が多かったとはいえ、一般受けするかといえば疑問ですよね。まあ大曲ばっかり歌うのもシンドイと思うけど、大阪もオペラシティと同じプログラムだと良かったな。まあ、大阪が完売しなかったのは7000円というのが最大の理由だと思うけど、ホール不足のためか、ことごとく大阪スルー気味なのに、集客もイマイチだといよいよ公演が減りそうで困りますね。客入ってるのは入場料が安い芸文センターだけか…

スウェーデン放送合唱団
メンデルスゾーン: オラトリオ「エリア」より「山に向かって目をあげよ」
メンデルスゾーン: なにゆえに荒れ狂う異教徒(3つの詩編) 作品78-1
メンデルスゾーン: オラトリオ「エリア」より「主は、汝のために御使たちに命じ」
プーランク: 雪の夕暮れ(小室内カンタータ)
ブラームス: 3つの歌 作品42
プーランク: 自由 (カンタータ「人間の顔」より)

サンドストローム: 主を讃えよ
J.S.バッハ: 主に向かって歌え BWV225
サンドストローム: 主に向かって歌え

  指揮: ペーター・ダイクストラ

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