【2006/08/22(火)】PULCANTO(プルカント)@宝塚ベガ・ホール

日曜日に行きたかったけど体調イマイチだったので、結局今日行くことにしました。

まず、最初に説明しておかなければならないのは、この公演は私が行くべきじゃなかった、ということ。何故かというと、この公演は二年前に宝塚市の国際交流の一環として開催されたのがきっかけで、今年も催すことになったらしく、メインテーマはあくまで国際交流。プルカントは当時はカルテットですが、今回はメンバーが入れ替わってクインテットに、彼らは音楽教育(声楽)を受けてますし、幼い頃から合唱で活躍したり、日本のアマチュア合唱団とかだったら、一応ソリストはちゃんと務められる技量はあるんだと思う、たぶん。(プロフィールみたら、声楽家以外に本業が看護士だったり宗教の先生というメンバーもいました)だけどね、いわゆるプロのグループじゃなくて、おそらくこのイベントのために今回は無理やり招聘されたっぽいです。だって明らかに合わせてないんだもん、音はさらったけどアンサンブルをやってきてない印象。それで、観客も近隣の人々だったり、主催団体であるワイン輸入会社関連の招待っぽい感じ。(俺は当日券で2500円も払ったのに)
つまり、一般的なクラシック公演とは違って、客層はあまり技術的なものは求めていなくて、オーストリアからわざわざ来てたいしたもんだ!という感じ。たまにはクラシック聴くのもいいわよねー、と言っても良いかも。まあ、なんせ日常的に聴いてなさそうな50代以上の比較的品のよさそうな人たちが中心。(これは土地柄なのか?)だから演奏そのものの上手い下手は関係ないわけです。あくまで善意の観客でしょうね。


これを踏まえて、聴いた感想。

え!?上手くないよ、このグループ。なんで?

まさか上記のようなことになってるとは思わないから、最初はビックリしました。宗教曲、世俗曲と歌っていくんだけど、どれもハモってないんだもん。えーーーー!と驚いているうちに一部終了。続いてゲスト出演ぽく出てきたフルートの女の子は一生懸命という感じで、演奏は、まあそこそこ。どうしよう、帰ろうかなあ?と悩みながら後半の演奏を聴きましたが、アリア歌っても、ポップス歌っても一曲もハモらない、なのに会場は拍手。5人の内の1人がズレたとかじゃなくて、2人すら合わないんですよ、リードの旋律を歌ってるパートの調がエライことになっちゃってるから合うわきゃないんだけど……。

会場は幕間でサービスされたワインでリラックスしたのか、基本的には静かに聴いてるけど、たまーに写真とったり、演奏中にしゃべったりしてる人もいました。(しゃーない、マナーを知らないんだから)子供の音楽会と一緒か?

だけど、俺は全然楽しくないぞ!!!

いいんですよ、そういう楽しみがあっても。知識なんか無くても音楽が楽しめるのは、確かにそうかもしれない。
だけど、それが「心で感じる」とかいうものなら、俺はそんな心はいらない!と思いました。

ということで、次に来日しても絶対に行きません。つうか、間違って行っちゃってごめんね、ということだな、これは。