野生時代42号読みきり・平山瑞穂『桃の向こう』

maru20042007-04-18


平山瑞穂絡みでしか買ったことのない野生時代。いつも行っている書店には無かったので別の本屋で検索。今回の掲載は読みきりで15ページほどで読んだら一瞬で終わってしまい、この先どうなるの?と期待させるのですが、ページ制限があったのでしょうか?ゲームのサンプルで導入部だけプレーしたみたいな感じ。複線は見えるけど、あとは現物買ってね、みたいな。
ただ、読後に幻想的というか妖しい雰囲気なのに爽やかさも残るのは平山氏らしい感じがします。伊坂あたりも空気の質感を感じさせるけれど、彼のは乾いた感じなのに対して平山氏はもう少し湿度や薄い匂いを漂わせているような印象でしょうか。

ところで、氏の最新刊「冥王星パーティ」。書店で探すと無かったので「もしかして?」と女性作家コーナーを見たらありました。黙って男性作家の森見登美彦の平積みの横に並べて帰ってやりましたよ(笑)。