【2007/07/07(土)】舞台『サムシング・スイート』@シアタードラマシティ

maru20042007-07-07


行ってきました梅田まで。
PARCO劇場のプロデュース作品で、東京では2週間以上で全19公演ですが大阪はこの日の昼夜2回公演のみ。私が観たのは夜の回ですが、動員は通路を挟んだ前方はほぼ埋まり、後方が7割くらいでしょうか、全体で8割弱くらいの入りという感じ。客層はどんな感じなのかなあ?と思いながら行ったのですが女性ばっかりかと思いきや意外と男性客も入っていました。物販は公演ポスターが500円、パンフは1200円。あとはDVDが何種類か売ってました。

さて、感想ですが、まず舞台装置が良いですね。休憩無しの2時間公演ですので場面は変わっても大きなセットチェンジは無いのですが、シンプルで空間のバランスが素晴らしいです。幕が上がった瞬間に「いいなあ」と思いました。照明・音響もいい感じ。登場人物が5名しかおらず、舞台上でも2名ないし3名の絡みが多いんですが20分前後で時間経過とともに場が変わり、脚本も良くて全く厭きることがなかったです。ストーリーは想像したオチで、そこの設定や台詞に若干の改善があったらなあ、とも思うのですがあっという間の2時間でした。(これは見た人しか分からない感想ですが…)途中の上手と下手にそれぞれ道が別れる演出は美しくて素晴らしいシーンだったし、場面転換は一旦暗転にしてからテーマのピアノを流して弱い照明の中で小道具チェンジをするんだけど、薄明かりの中でも役者は役通りの動きをしているのが良かった。←抱き上げるシーンね

ミーハー感想ですが、辺見えみりは実物めちゃくちゃ可愛いです、「うわー顔小さい〜綺麗〜」と心の中で叫びましたもん(笑)。主演は彼女と星野真里ですが、さんま御殿でいじられていた印象しかなかったので演技の良さに驚きました。金子昇も見栄えの良さが役にぴったり。あと、やはり「やましげ」こと山崎樹範が抜群でしたね。表情、演技、発声ともいいですね。彼の演技があったから作品の緩急やストーリーに深みが出たのだと思います。「頼りないダメ男」をやらしたら右に出るものがいないかも。そこら中で笑いがおこってました。そうそう、カーテンコールでファンが「しげさぁーん」と声を掛けてましが人気あるんですね。キャラ的にはメッセンジャー黒田みたいに野郎ファンが多そうな印象だけど女性ファン多いようです。

ということで、面白くて、ちょっとしんみりする素敵な作品でした。地方公演が残っているようですのでお近くの方は是非!

『サムシング・スイート』
●作:中谷まゆみ
●演出:板垣恭一
●音楽:北村紀子、美術:尼川ゆら、照明:雑賀博文、音響:堀江潤、衣装:森永幸徳
●出演:星野真里辺見えみり山崎樹範井端珠里、金子 昇 
●料金:S席6,000円 A席4,000円
【ストーリー】
香織(星野真里)と明美(辺見えみり)は学生時代からの友人同士。
小説家となった香織は、明美が経営するケーキショップ「サムシング・スイート」の2階で暮らしている。
5年前の花火大会の日のある事件から、二人の同居は始まった。
明美はケーキ職人の圭介(山崎樹範)と婚約。
それぞれの関係がじわじわと変化し始めた初夏のある日、
「サムシング・スイート」に一人の青年(金子 昇)がやってきた…。