【2007年09月24日(月・祝)】『Priceless 3rd Show ≪Ringin' Harmony≫』@兵庫県立芸術文化センター 小ホール

maru20042007-09-24


開催予定は知っていたものの芸文センターHPには公開されず、本当にやるの?と心配していましたが、行ってきました「Priceless」の3rd Show ≪Ringin' Harmony≫。

開場13:30を開演だと勘違いして出かけてしまい、ホール入り口に着いたらまだ10名ほどの列。しかしどんどん入場待ちの列が伸びて行って開場時間には長蛇の列。客席は舞台に向かってセンターとサブセンターは完全に埋まってましたので最終的な動員は270〜280名くらいでしょうか?入場者は若い人が少なくて平均年齢は50歳台?と言うくらい年寄りの多い公演でしたが、これって新月会とか出演者の家族や知り合いなのかなあ。

今回はお馴染み『The Milestones』以外に『金沢メンネルコール』『Selfish Pal』もゲスト出演。前者は指揮者の広瀬さんが指導している最高齢は70歳のメンバーもいる大人の団体、後者は岡山大学グリークラブ(混声です)のOB と現役メンバーから構成された平均年齢22歳(!)という若い団体。(mixiで集めたって言ってましたので岡大以外の人もいるのかも)

さて演奏ですが、先に結論から言っておくと、非常に楽しめる内容でした。それをふまえて感想をいくつか。
まず、Priceless+Milestonesは安心できるというか、万一ブレが出ても最終的には無理にでも持っていけるだけの力量があるのですが、カルテットで珍しくちょっとリードのピッチが危うい曲がありました。ただ、曲の終盤ならともかく序盤だと周りがリードのピッチにあわせるのって、最悪共倒れになる可能性もあるのでなかなか難しいですね。もうちょっと団内カルテットの演奏を聴きたいなあ、という気もするんですが、まあ、結婚したり、仕事が忙しくなって転勤も増える世代ですから続けることは大変なのでしょうね。
しかし、やはりここは歌っている表情が良いし、練習をないがしろにしていないことが分かるからこそ、聴衆に感動が伝わっているのだと思います。よくあるでしょう?歌ってる本人が楽しいのは分かるけど観客はドン引きになる演奏、あれとは対極です。楽しそうな表情で観客も楽しいってのは難しいんですよねー。

Selfish Palは「男声合唱」という感じでしたが、素直な歌唱で好感が持てました。ただ一点だけ改善して欲しいのは英語の発音かなあ?特に高声部は幼い発声になると、いわゆる「馬鹿テノール」っぽく聴こえるんですよね。あと、メロディを歌っているのがどこか分からずカラオケっぽく聴こえた部分もあるので改善の余地ありかな。まあビリー隊長ネタは会場で受けていましたが、孫を見るような世代には好感を持って受け入れられても万人受けするとは限らないので、やはり歌もしっかりやった方が良いかと。ただ、非常に表情が良いメンバーがいて、今後の伸びが期待できる演奏でした。できたばかりの団体なので次も期待したいです。

金沢メンネルコールはねー、良くやってると思います。年齢的な問題からアーティキュレーションが甘くなったり、16分、8分のカウントがゆるーい4分になっちゃうのは仕方ないけど、一般的な水準からしたら非常に立派なものでした。まあ音圧でオチをつけるのはあんま良くないから練習はちゃんとやった方が良いとは思うけど、この演奏自体をダメとは思わないし、音楽を楽しむ姿勢は見習うところが多いと思います。

最後に全体(総勢58名でしたっけ?)で歌った2曲はリラックスして非常に楽しそうな演奏でしたね。

そうそう、開演直前に広瀬さんがビデオカメラのスイッチを入れに会場に出てきて、舞台上にはR-09を置いていたんですが、業界内保有率がUPしていますねー。やはり手軽に扱えてそこそこ聴けるのが良いのかな。

ということで、今回も楽しめたPricelessのshowですが、これはもっと沢山の人に聴いて欲しいなあ。彼らなら余裕で満席にするだけの実力を持ってると思うので、次回は告知をもう少し広範囲にして欲しいかな。