【2009年06月23日(火)】やなぎみわ「婆々娘々!(ポー ポー ニャンニャン)」@国立国際美術館

続いてB2の、やなぎみわの個展に移動。企画展は同時に「慶應義塾創立150年記念 関連企画展 慶應義塾をめぐる芸術家たち」も開催していて、右側の奥に深い展示スペースがやなぎみわ、手前が慶應の展示でした。やなぎみわは大きく分けると展示スペースは3つに分かれていて、最初のブロックはマイ・グランドマザーズのシリーズが展示。白い壁の明るいスペースに展示された作品は、カラーの発色も美しいし、各作品に付けられたテーマを読みながら鑑賞するのは良いですね。どれもオリジナルは縦横が1メートル以上の作品なんですね。
次のスペースは入り口の壁面にモニターが埋め込まれていて、ビデオインスタレーションが流れています。細長くて暗い通路を通ると、そこにはフェアリーテールのシリーズが展示。薄暗い展示室の壁面にモノクロの作品がスポットで照らされるのは雰囲気があります。いやー、ここまででだいぶ堪能したのですが、最後の部屋はヴェネチア・ビエンナーレでの展示もある「Windswept Women:老少女劇団」のシリーズ。天井にまで届きそうな巨大なフォトフレームがならぶ展示で、今回のチラシにも使われた作品が並びます。ここではビデオインスタレーションも流れていますが、不思議な展示でしたね。展示スペースは奥に向かって袋小路になってるし。作品数はめちゃくちゃ多い訳ではないけれど、全部の作品をゆっくり見るなら最低でも1時間から1時間半でしょうか。展示室の外の椅子が並んでるところではマイ・グランドマザーズの製作を記録した映像が流れていて、これもゆっくり見たいところなので、この時点で4時間近く経ってしまいました。ということで慶應の展示はまた今度ということで、ギブアップ。なお、図録は2600円で、これは一般書籍の扱いになってます。タイトルはグランドマザーズですが、内容はその他の作品も網羅していますので、これはお得な図録です。
ただ、やっぱり実際の作品の美しさやイメージは完全に再現することは難しいので、是非美術館でご覧になることをお勧めします。

やなぎみわ―マイ・グランドマザーズやなぎみわ―マイ・グランドマザーズ
東京都写真美術館

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