【2009年10月23日(金)】神戸ビエンナーレ2009「アート イン コンテナ」国際展@神戸メリケンパーク(メイン会場)

最後はメリケンパーク会場です。公式HPをチェックしたら分かりますが、ビエンナーレでは複数の企画が平行して開催されていて、この日も、コンテナを使用しているのは同じですが、「アート イン コンテナ」国際展のほかにも、生け花だったり、文化庁メディア芸術祭受賞作品展では、「つみきのいえ」の上映などもありました。なんせコンテナが会場いっぱいに並んでいるので、観る前から疲労でぐったり気味でしたが、端から順番に観てみました。ちょっと玉石混交というのか、コンテナの形状のため、それを生かしているもの、ただコンテナを使っているもの、と分かれる印象ですね。では、良かったものを振り返ります。
■戸島麻貴「beyond the sea」 ビエンナーレ大賞 
大賞受賞作品のこれが圧倒的に良かった。コンテナ内に鏡を貼って、前方から奥、左右へと映像を重ねて、コンテナ内に無限の海を表現しています。足元に敷かれた砂はハリオガラス提供の真っ白で美しいもの。

13分のビデオインスタレーションですが、モノクロの影絵や砂上を歩く足跡が移動していたかと思うと、沼に浮かぶ美しい睡蓮、波、とイメージが続きます。この日はガラガラだったけれど、コンテナは狭いので、奥側に人が立っていたりすると楽しみが半減。是非独り占めできるタイミングを見計らって観賞して下さい。



■kimucha「talk to earth」 審査員奨励賞
ビニール?製の球体の内側から映像を映しているのでしょうか?宇宙から地球を眺めているような感じです。



■外礒秀紹「WAOMOTE」 審査員奨励賞
お地蔵さんのように見えますが、パチンコ台に向かって整然と並んだ様を修行僧にみたてたそうです。

■赤堀マサシ「わっ、平面なんだ」
これも一種のだまし絵ですね。

その他、いろいろ
■石上和弘「ワールドカウハウス」

■ピオリオ(高橋綾×下山肇)「輪音の森」

■伊庭野大輔 + 藤井亮介「Walk into the Light」

ちぎり絵の展示もあったのですが、そのテクニックにびっくり。これ凄いですよね?

場内では大道芸もやってました。ノーギャラで参加してるそうで、20人ほどしか観客がいなくて気の毒。技はとても良いけれど、思ったほどカンパは無かった様子。平日だからなあ…。

疲労も限界に近づいたのでカフェで休憩。価格はまあまあでしょうか。屋外なので喫煙OK、酒もあります。


コンテナ内にも席がありました。ちょっと意味不明だけど。

外はこんな感じ

休憩したらそろそろ終了時刻が近づいて、さらにガラガラ


朝から夕方まで歩き続けて限界。元町まで歩く気力も無く、タクシーで三ノ宮まで移動しました。

コンテナって密閉空間なので外は寒くても中は汗ばむほど暑いってのが、ちょっときつかったですが、思った以上に楽しめました。船での移動も楽しいので遊覧船もいいですよ。
11月23日(祝)まで開催していますので、お時間があればお勧めです。