【2009/09/27(日)】クレマン・ジャヌカン・アンサンブル「甦るルネサンス 驚異の男声五重唱」@伊丹アイフォニックホール

maru20042009-09-27


お馴染み、伊丹アイフォニックの地球音楽シリーズは価格がリーズナブルなので好きなんですが、今回のクレマン・ジャヌカン・アンサンブルも一般前売りが3500円という安さ!日曜の昼公演だから、さぞかし混んでいると思ったら、キャパ500席は結構余裕がある感じ。2階席はガラガラで、1階もサイドは空席がありました。
さて、14時開演で前半はクレマン・ジャヌカンの作品、休憩後の後半はクロード・ル・ジュヌの作品。演奏時間はそれぞれ40分強?くらいでしょうか。開演してメンバーが登場し、舞台上のテーブルを囲んで座ったのですが、ドミニク・ヴィスが水の入ったグラスを奥側にずらそうとしたら、テーブルにグラスがぱたっと倒れて水がこぼれてしまいました。ヴィスは残りの水を飲み干して、これでもう倒れても大丈夫、という表情をすると、会場の雰囲気は和みました(笑)。
ジャヌカンシャンソンを歌い出して数曲は、曲間も静かで拍手も無く、比較的張り詰めた空気だったのですが、あまりにも拍手がないまま続くので、彼らの方から「拍手しても良い」という雰囲気を出して、そこからは1曲毎に盛大な拍手が起こりました。第1部の最後は「鳥の歌」でしたが、やはりこれは彼らの十八番ですね。堪能しました。
休憩を挟んで後半はクロード・ル・ジュヌ作品。個人的には、こちらの曲のほうが面白く感じました。例えば「きみにはわからない」という曲は、君には分からない、ラララ♪だってラテン語だから〜♪と、ふざけたような歌詞が楽しいです。世俗曲は面白かったり、いやらしいネタだったり、必ずしも美しいばかりではないところが楽しいので、本当は歌詞が分かったほうが数倍楽しめるので、語学力があったらなあ、と思いました。と言っても、歌詞カードを配布すると、観客はそればっかり読むし、めくる音がうるさくなるので、難しいですね。演奏は、序盤はヴィスの歌が微妙に音がはまってない印象でしたが、終盤は全体的に良い演奏でした。アンコールは、ヴァンサン・スコット「ポワリュの呼び声」クロード・ル・ジュヌ「仲間に乾杯」の2曲。どちらも良かったけれど、後者は以前にも聴いた、酔っぱらいの歌で大喝采でした。 
なお、今回はサイン会はありませんでしたがCDは結構売れてました。彼らの演奏はCDで聞くよりも生で聴いたほうが良いことが分かっているので、この日は何も買わず帰宅。
そうそう、舞台で礼をする時に鳥の鳴き声をするやつですが、全員でやってました。いつから全員でするようになったんでしょうね?
いやー、これは行って良かった。