【2009年12月12日(土)】プロペラ犬第3回公演「サボテニング」@HEP HALL

maru20042009-12-12


行ってきました、プロペラ犬。女優水野美紀と脚本家・構成作家楠野一郎による演劇ユニットです。客演が福田転球大人計画猫背椿だったので行ってみました。
出演は上記の水野美紀福田転球猫背椿の3名のみ。ストーリーはオムニバス形式で微妙にリンクしているという、まあよくある感じです。
感想は、うーむ、ちょっと微妙なものでした。導入部は転球さんの一人芝居で、「どんな話なんだろう?」と引き込まれたんですが、展開が唐突すぎるというのか、私の思い違いだと思うんですが、この3人ならちゃんとした芝居なんだろうなあ、とどこかで思っていたようで、今ひとつ盛り上がらないまま終わってしまいました。あのー、エチュード系だと思ってみれば楽しい部類なんでしょうけど、出演者が巧すぎるから、なーんか脚本というか演出というか、釣り合ってない感じがしました。
後から思い返せば、舞台セットや衣装も凝ってたし、役の早替わりや、キャラクターも非常に面白かったんですけどねー。5300円払って、これだけのセット組んで、衣装も凝れるなら、もっとちゃんとした演出にしないと勿体無くないか?中盤のお題を選んで演ずるってやつも、全然面白さが無くて退屈だったと思うんだけど、ああいうの東京では受けるんだろうか?会場はやや受けくらいで、転球さんは寒い感じを察知してたっぽいけど、ああいうグダグダだったらやらないほうがマシだと思う。ちょっとはネタを仕込んでおかないと、本当のノープランて難しすぎると思うなあ。1時間45分と見やすい上演時間だけど、あと10分追加してでもオチをちゃんとふくらませて欲しかったような気がします。なんか惜しい。
などど、書いてますが、猫背椿の牛島幸子、水野美紀の子役(声はクレヨンしんちゃんで、見た目は鳥居みゆき)など、転球さんも最近多かったヤクザ系じゃない普通の役がとても良かったです。終演後のMCで、売れ残ったら自宅に戻ってくるので買って下さい!と水野美紀が手売りしていた缶入りパンフ(1300円)も、缶バッジ、ステッカー、ミニ台本、稽古写真と出演者の文章が載ったもの、稽古場でのトークを収録したCD、と随分ちゃんとしたものでビックリ。お金掛かってますよねー。関西の劇団とは違うなあ…。

ということで、年内はタニマチ金魚の『三日月に揺られて笑う』で観劇はおしまいの予定。こちらは作・演出がMONOの土田英生さんなので、面白くなるんじゃないかと期待しています。