【2009年12月19日(土)】タニマチ金魚第3回公演『三日月に揺られて笑う』@ABCホール

maru20042009-12-19



http://www.fiberbit.net/user/tani-kingyo/:TITLE=タニマチ金魚の第3回公演。前回はネタ集っぽかったのですが、今回は土田英生脚本ということで、非常に楽しみで発売直後に買ったのですが、年末の慌しい時期の公演のためか超良席がとれました。

さて、今回は大阪先行で年明けに東京公演なので、ネタばれ回避するため内容については触れませんが、すごく良かった!です。脚本はもちろん、演技もとても良くて、タニマチの3名と客演のオレノグラフィティ(劇団鹿殺し)、今奈良孝行(エッヘ)のお2人がお見事でした。具体的なことを書けないので、何のこっちゃ?状態ですが、舞台セットの出来も良かった。舞台から見切れた奥や左右に、見えない向こうを感じさせる、コンパクトで美しい造形。

タイトルと宣伝文句からは、暗くて散文的な訳の分からない作品なのか?と先入観を持ってしまいそうですが、全然違います。役者の個性だけじゃなく、脚本や演出、演技の素晴らしさに感動できる作品でした。どうなんの?と思いながら観ていて、オチは「まさか?そういうこと?」と直前に分かってしまいましたが、そこまでの緊張感と、いろいろ含みをもたせた終わり方は、見終わったあとに深い満足感を残しました。あ、もちろん笑いもたっぷりです。
東京公演はザ・スズナリで2010年2月23日(火)〜28日(日)です。お時間のあるかたは是非!

■『三日月に揺られて笑う』
 
あれはいつのことだったろう。私たちは月を眺めていた。
仲のいい3姉妹。空にはキレイな三日月。将来の夢を語りながら笑った。
あれから何年たったのだろう。今日もこうして月を眺めている。
やっぱり仲のいい3姉妹。甘い想い出を喋っている。だって将来のことはもう話せない。
 
どこで私たちは間違えたのかなあ。三日月に揺られて笑う。
 
【作・演出】土田英生
 
【出演】
牧野エミ
楠見 薫
中道裕子
 
オレノグラフィティ(劇団鹿殺し
 
今奈良孝行(エッヘ)