榎本 俊二『榎本俊二のカリスマ育児』

「えの素」ではエログロでお馴染みギャグ漫画家の榎本俊二ですが、これはちょっと路線違いです。彼は夫婦ともに漫画家で、以前に奥さんの方の著書愛ある暮らし (Next comics)を取り上げましたが、今回は夫の立場からの作品。育児ものといっても誰でも楽しめ…

山崎 峰水『黒鷺死体宅配便』

本屋で見かけるたびに「どうしようかなあ」と悩んでいた作品でしたが、たまたまサンプルの小冊子があって確認できたので購入。表紙が変わった印象で目を引くのですが、作画もまずまず綺麗。背景を完全に省いたコマが多いためか、ページに白い余白が多くて、…

『奇蹟のテーブル』

山形の庄内地方の有名イタリアンアル・ケッチァーノの奥田政行シェフの本。というか、彼のファンが寄稿した賞賛本という感じ。先日、情熱大陸での過多な演出について、たとえ本当のこと(かどうかは確認してないので断言はできないが…)であっても、その度合…

吉村 葉子『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』

お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人 (講談社文庫)講談社吉村 葉子このアイテムの詳細を見る 一読すると、この手の文章にありがちな「外国万歳!」テイストは無いのだけれど、読み進めると結局は「礼賛」系なのかなあ?という印象。…

高尾 慶子『イギリスウフフの年金生活』

イギリス、ウフフの年金生活 (文春文庫)文藝春秋高尾 慶子このアイテムの詳細を見る 「イギリス人はおかしい」などのシリーズでお馴染み、高尾慶子の2005年展望社より出版されたエッセイ集の文庫版。 初期の作品に比べると毒気が減ったというか、階級社会な…

門倉 貴史『ワーキングプア〜いくら働いても報われない時代が来る〜』

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)宝島社門倉 貴史このアイテムの詳細を見る ベストセラーの新書「若者はなぜ3年で辞めるのか?」を読んだ方には、こちらの方が内容のまとまりが良いと思うのでお勧めしたい。まあ、どちらにせ…

間瀬 元朗『イキガミ』

イキガミ 3 (ヤングサンデーコミックス)小学館間瀬 元朗このアイテムの詳細を見る 国家繁栄維持法により、幼少期の予防接種でナノカプセルが埋め込まれ、18歳〜24歳の間に1000人に1人が亡くなることで社会の秩序を守る。そして、その通知は死亡の24時間前に…

天乃タカ『本の元の穴の中』

本の元の穴の中(もとのもとのあなのなか) 1巻 Flex Comixソフトバンククリエイティブ天乃タカこのアイテムの詳細を見る 表紙を見て、てっきり『ぼくと未来屋の夏』の作者かと思ったら違いました。どこで連載されているのかも分かりませんが、ライトノベル…

本屋でぶらぶら

久々に本屋で時間を潰す。 まずは、最近話題の本をチェック。2ch発の書籍のようで、買っても良かったけれど仕事絡みで欲しい本が予想外に高価だったので、こちらはパラパラと立ち読みして済ます。まあこれはまとめサイトもあるのでいいかなあ、という感じ。…

芳崎せいむ『テレキネシス 山手テレビキネマ室(3)』

同じタイミングで発売された「金魚屋古書店」と似通っていますが、こちらは「まんが」ではなく「映画」がテーマ。毎回いくつかの作品を取り上げて、それと人間模様を交えるという構成はどちらも一緒ですが、こちらは会社での問題を扱ったエピソードも多く、…

岩岡 ヒサエ『土星マンション (1)』

土星マンション 1 (IKKI COMIX)岩岡 ヒサエ小学館このアイテムの詳細を見る 人類が住めなくなった地球を離れ、地上から35.000メートルの上空に土星の輪のように作ったリングシステム。上層・中層・下層に分かれた居住スペースの下層に暮らす窓拭き少年・ミツ…

滝沢 聖峰『安部窪教授の理不尽な講義 (1)』

安部窪教授の理不尽な講義 1 (ビッグコミックススペシャル)滝沢 聖峰小学館このアイテムの詳細を見る 大学教授の安部窪、その秘書的立場の美人女学生、主人公は冴えない男、という使い尽くされた設定でのディテクティブストーリーですが、なかなか楽しく読め…

オノ ナツメ『not simple』

not simple (IKKIコミックス)オノ ナツメ小学館このアイテムの詳細を見る 「LA QUINTA CAMERA〜5番目の部屋」と同じく、ぺんぎん書房倒産のため絶版だった作品が再発売。初版時は連載中だったため未完状態だったようですが、今回は完結版での出版です。画風…

平山瑞穂『シュガーな俺』

@niftyでweb連載中の平山瑞穂の新作が発売。 と言っても、配本開始が10月20日だそうで、「関西地区の一般書店に並ぶのはもう少し先」との情報に待ちきれず、とりあえず土曜日のこんきち組の後で阪急梅田の紀伊國屋書店に行ってみた。実は前日にwebで店頭在庫…

戸田 誠二『説得ゲーム』

説得ゲーム (Next comics)宙出版戸田 誠二このアイテムの詳細を見る コミックファンには密かに評価が高い(らしい)戸田誠二。手にとっては見るものの買わずじまいだったのですが、初めて買ってみました。精神状態の良くない時に読むにはピッタリ、というか…

武富 健治『鈴木先生(1)』

鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)双葉社武富 健治このアイテムの詳細を見る ジャンルで言うと「学校もの」になるんでしょうが、画のタッチを含めて若干異質なコミック。この巻には3エピソード収録されていますが、私は一つ目のエピソードに共感しました。なかな…

石塚 真一『岳 −みんなの山−』

何年か前までは毎日のように漫画雑誌を買って読んでいたのですが、買うことに縛られるのが嫌で止めてしまいました。その結果、生活には何も影響無かったし、追われるように読むのもシンドイので、今は単行本が出てから本屋で適当に選んで購入ってのがほとん…

佐々木 倫子『月館の殺人 (下)』〔完〕

月館の殺人 (下)??小学館綾辻 行人, 佐々木 倫子このアイテムの詳細を見る 綾辻 行人がコミック用に原作を書いた作品。解決編は「ふーん?」という感じで、謎解きよりもそこまでの過程が面白いと感じた。コメディ要素の部分がとても面白かったです。

武本 糸会『ぼくと未来屋の夏 (2)』〔完〕

ぼくと未来屋の夏(2) <完> (シリウスKC)講談社武本 糸会, はやみね かおるこのアイテムの詳細を見る たぶん小学生あたりが読む雑誌に掲載されていたのか、表現上の規制や縛りが感じられる、と第1巻を読んだ時に感じたのですが、こちらはそんなにでもなか…

オノ ナツメ『LA QUINTA CAMERA〜5番目の部屋』

LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX)小学館オノ ナツメこのアイテムの詳細を見る ぺんぎん書房倒産により絶版となっていたものを、書き下ろし追加で小学館から再版です。初期の作品なので絵が下手で読みにくいですが、そこそこ面白いです。

オノ ナツメ『さらい屋五葉 (1)』

さらい屋五葉 第1集 (IKKI COMICS)小学館オノ ナツメこのアイテムの詳細を見る 安野モヨコ「さくらん」のヒット直後くらいに連載が始まったんだと思いますが、これほんとうに書きたくてやってるのかなあ?と思ってしまう内容。まとめて読むと、焦らしている…

東野 圭吾『さいえんす?』

さいえんす? (角川文庫)角川書店東野 圭吾このアイテムの詳細を見る おちゃらけ路線かと思ったら意外と真面目な内容の東野圭吾のエッセイ。薄い割りには読みにくい、というか、悪くないけど全て同意はできないなあ、という感じ。立ち読みでもいいんじゃない…

平山瑞穂『シュガーな俺』

本日より、電子書籍@niftyで平山瑞穂の新作『シュガーな俺』が連載開始。なお、11月には一般書籍で販売もされるようですが、それに先行して、ということらしいです。 ちょっと読んでみましたが、なかなか面白そうなので、これから毎週が楽しみだなあ。

ながはまとしみ『写真学生』

写真学生 (ビジネスジャンプ愛蔵版)集英社小林 紀晴, 長浜 敏海このアイテムの詳細を見る 写真家・小林 紀晴の小説をコミック化したもの。ストーリーは氏の高校生〜学生時代の回想録みたいな感じで、内容そのものはあまり面白くないのだが、ながはまとしみの…

さそうあきら『マエストロ』

久々にチェックしたら7月3日にUPされてました、webで連載中のマエストロですが、なんとなく佳境に入りつつあります。ところで、これちゃんとオチがついたかたちで終わるのでしょうか?最近のさそうあきらの作品は、どれも無理やり終わらしたみたいなのが多く…

杉浦 日向子『一日江戸人』

一日江戸人 (小学館文庫)小学館杉浦 日向子このアイテムの詳細を見る こちらの小学館のものが先に文庫化されたのだが、今は同一タイトルで新潮文庫からも発売されている。内容は同じものだが、何となくこちらの方がイラストが見やすいような気がして好み。

ながはま としみ『大江戸きっちん』

大江戸きっちん (ミスターマガジンKC)講談社ながはま としみこのアイテムの詳細を見る タイムスリップものならば、こちらがお勧め。老舗料亭のドラ息子がタイムスリップして江戸時代へ。江戸の暮らしの描写がなかなか上手くて面白い。ストーリーも1巻完結な…

山田 タヒチ『写楽 (2)』

写楽 2 (バーズコミックス)幻冬舎山田 タヒチこのアイテムの詳細を見る こちらはタイムスリップもの。写楽が江戸から現代に生きる青年の意識下にタイムスリップして入ってしまう、という設定。この2巻では他にもタイムスリップした人物が出てきたり、まあま…

湯浅 ヒトシ『耳かきお蝶 (2)』

耳かきお蝶 2 (アクションコミックス)双葉社湯浅 ヒトシこのアイテムの詳細を見る 江戸の後期、「耳かき」を生業とするお蝶を中心に、江戸の庶民の暮らしが描かれている。たまに荒唐無稽な設定もあるのだが、上記の杉浦日向子の著作を読んでいるとさらに理解…

杉浦 日向子『お江戸でござる』

お江戸でござる (新潮文庫)新潮社杉浦 日向子このアイテムの詳細を見る ハードカバー作品の文庫版。これは、杉浦 日向子が最も得意とする分野の作品で、江戸の市井に暮らす人々の様子が見てきたように描かれている。文庫化に際して挿絵をコミック作品の一場…